石材のこんな活用法
「不景気の時だからこそ、明るい雰囲気を盛り上げた」との声も聞く。
要するに、デパートや商店の客寄せに使われているだけなのだ。
しかし、Rはけげんそうに問い返した。
「でも、日本人は仏教徒だろう?なぜ、クリスマスを祝うのだい?」これには私も返答に窮した。
「クリスマスは、日本が戦争に負けた後、アメリカから輸入された習慣だ。それがすっかり日本の社会の行事として定着したんだ」「では、日本人のほとんどはクリスチャンなのかい?」「いや、ほとんどそうではない」「日本の一億二千万人の人口に対して、クリスチャンは何割くらいいるのかい?」「何割もいないよ。せいぜい百五十万人くらいだろう」「そんなに少ないのか。それなのになぜ国をあげてクリスマスを盛大に祝うのかね?」「W、日本でもクリスマスを祝うのか」ある年のクリマスランチの席で、同僚のRが聞いた。
「そりやあ盛大に祝うよ。日本各地できれいなイルミネーションが飾られるよ」そう言ってから私は、クリスマスイブには、ほとんどの家で、デコレーション・ケーキを食べる「習慣」があることを教えてやった。
「街のケーキ屋では、売れ残ったケーキを翌日安く売るので、それを狙って買いに行く人もいるぐらいだ」「う−ん、難しいことを聞くね。つまり、クリスマスは今や、日本では、宗教行事というよりも季節の行事なのだ。年末にクリスマスで盛り上がり、そのままお正月になだれ込んでいくという具合だ」「異教のキリストの誕生日をそんなに祝うのだから、仏教の釈迦の誕生日はさぞかし盛大に祝うのだろうね。なにしろ日本は仏教徒の国だから。釈迦の誕生日は何月何日かい?」「え−と、それは、花祭りと言ってね、四月だったかな。
よく、覚えていない」「その日は祭日だろう。日付も覚えてないのか?どうやって祝うのだ?クリスマスのように、国中で騒ぐのだろう?」何だか、私は、だんだん不利な立場に追い込まれていくようだった。
Rだけではなく、欧米人一般に、日本人は「仏教徒」という観念があるので、それほど盛大にキリスト教のお祭りであるクリスマスを祝うことが不思議でしょうがないようだ。
実際のところ、ほとんどの日本人は宗教の根をもっていない。
クリスマスという行事は、商業主義とむすびついて定着したが、キリスト教は広まらなかった。
かといって、先祖代代の家の宗教も、葬式や法事の時に顔をのぞかせる程度で、生活のどこにもむすびついていない。
寺も、神社も、同様だ。
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